公立中学生の定期試験対策では私は英語を担当していて、毎回中学校別の予想問題を作っています。
その予想問題についてですが、生徒からはときどき「難しい!」と言われることがあるのですが、それもそのはずで完全に当てにいっているわけではないからです(もっとも完全に当てることなんて不可能なわけですが)。
例えば、中2の英語で「母が家に帰ってきたとき、私はテレビを見ていました」という文を出題するとき、以下のようにいろいろなパターンで問われることがあります。
1、記号で正解を選ぶ問題
( ) my mother came home, I was watching TV.
ア If イ Because ウ When エ Before
2、1~2語の穴埋め問題
When my mother came home, I ( ) ( ) TV.
3、該当する単語が全て出ていて、それを並べ替える問題
( 1 was 2 TV 3 my mother 4 when 5home 6came 7watching 8I 9 , )
4、完全英作文
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とまあこんな感じです。
これがどのパターンで出題されるかというのは、さすがに私には分かりません。
まあ言えることとしたら、これを基本問題として出題するのなら1~3のどれか、応用問題として出題するのなら4で出るということ位です。
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さて、当塾の予想問題では、4のパターン(完全英作文)の割合が非常に多いのです。
これはなぜかというと、4が出来ているの場合のみ1、2、3のような問題にも対応できるからです。
仮に穴埋め問題ができたとしても、違うパターンで出題されたり穴埋めの位置が変わってしまったりするだけで、解けなくなってしまうことがあります。
本物の力をつけていくためには、完全英作文を徹底的にできるようにすることが大切です。
そのためには普段からの「読み」「書き」「リスニング」等が重要であることは言うまでもありません。
本番よりも難しいもので練習をしていくことによって、テストでは良い結果を出すことができるようになるわけです。
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余談ですが、私が中学生だった頃に比べて、完全英作文の問題がだいぶ減ってきたように感じます。
これはあくまでも私の想像ですが、当時はパソコンがほとんど普及しておらず、手書き等の問題が非常に多かったことにも関係があるように思われます。
手書きで問題を作るのはかなり大変なため、手の込んだ問題ではなく完全英作文(これだと日本文を書いて下に線を引くだけなので簡単に問題が作れます)を多くしたのではないかと思うわけです。
でもこれが結果的に「書く力」を養ってきたのだとしたら、それを少なくすることは学力低下にもつながっていくのではないかと違和感を感じてしまいます。
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何はともあれ期末試験まで近くなってきました。
皆さん悔いの残らないように頑張っていきましょう。 小林