前回に引き続き、今回は主に2020年度からの中学生の英語の変更点について解説してみたいと思います。
現在公立中学で習う英単語は1200程度と言われています。
これが2020年度から一気に1600~1800程度へと跳ね上がります。
この数字は、前回触れました小学生で習う600~700語を除いての数字になります。
つまり中3終了時には、現行の1200語程度から2400語前後へと、約2倍の単語を覚えていかなければいけなくなるわけです。
しかも、文法に関しても「感嘆文」・「現在完了進行形」・「原形不定詞」・「仮定法」など現在高校で習う内容も多く入ってきます。
もちろんこれらが達成されれば素晴らしいことだとは思いますが、実際はかなり大変というか、無茶に近いのではないかという気さえします。
その理由は、これだけ学校や生徒に求めるものを増やしているにもかかわらず、中学での英語の時間数は基本的に変わらないからです。
内容を増やすのであれば、それ相当の時間数を確保するというのは基本です。
「より効率的な授業を・・・」と言われても、現場の先生方もこれから苦労することになるでしょう。
私の予想としては、プリントが今後格段に増えて、「単語については自宅学習で覚えてもらう」という方向になると思います。
下手をすると、その単語の発音も分からないまま覚えさせるといいうことも起こりうることでしょう。
今回は批判的な文章になってしまいましたが、「ゆとり教育」の失敗のときのように、結果が出てからは何とでも言うことができます。
やはり、発信するなら今(本当はもっと前ですが)かなと思っています。
塾としても今後できることに向けて最善を尽くしていきます。 小林
- 04.15.2019
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2020年度から小中学の英語が大きく変わります。
今回は、まず小学生の英語について少し触れてみたいと思います(ついでに私の感想も少しだけ)。
●小3~小4・・・「外国語活動として、週に1回程度英語の時間ができる」
まあ、これはいいことでしょう。早いうちに英語に親しんでおくことはいいことです。
●小5~小6・・・「教科として、600~700語の英単語を学ぶ」
何と「触れます」ではなく「学びます」と言っています。すなわち、耳で聴いたり発音したりするだけでなく、筆記もできるようにということです。
これは大事件です。今まで0で良かったものが、いきなり600以上の単語を覚えろということですから・・・。
英語嫌いの子が増えてしまわないか、今からとても心配をしているのであります。
ちなみに私の小学生時代に書けた英単語は、おそらく10個前後だったと思います(それでも大学は英文科に進む)。
当塾の小学生で英語を受講している生徒は少ないのですが、今後の指導方法などをより充実させるため現在模索中です。
次回は更に驚く中学生の2020年度からの英語について解説してみたいと思います。 小林
- 04.13.2019
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セレクト学院では、以下の日程で「高校入試説明会」を行います。
塾生以外の方のご参加も歓迎致します。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
★新中3 生徒対象
①3月29日(金) ②3月30日(土) いずれも19:40~21:00
★新中3 保護者対象
①4月13日(土) ②4月17日(水) ③4月20日(土) いずれも14:00~15:40
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上記の中からそれぞれ1日をお選びください。
さて、保護者様対象の説明会と生徒対象の説明会とでは、内容は同じものかというと実はそうではありません。
もちろん入試システムの基本的なことは重なる部分が多いですが、それ以外ではかなりの部分を変えています。
資料を見せて細かい話をするのは保護者用(生徒に話しても興味を持ってくれないことが多い)で、やる気になる話をしていくのは生徒用(保護者の方がやる気になっても生徒の成績は上がらない)といった感じです。
ちなみに「大学入試説明会」や「中学入試説明会」につきましては個別対応となっていて、以下の理由により全体での説明会は行っていませんのでご了承ください。
★大学入試
大学入試の全てを話そうとすると10時間あっても足りません。
しかもその多くが、生徒には関係のない話です。
ここはやはり個別に対応して、生徒にとって必要な情報だけを発信していくのが効果的だと考えています。
★中学入試
中学入試を大きく分けると、中公一貫公立、国立、私立ということになります。
当塾でこれらに該当する生徒は毎年数名しかいなく、それならば個別で大学入試と同様に必要な情報のみを発信しているというのが実情です。
ちなみに僅かな受験者にもかかわらず、当塾ではさいたま市立浦和や埼玉大学附属などの有名中学にほぼ毎年合格者を出しています。 小林
- 03.26.2019
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さて、小中高別の通知表(中学では調査書、高校では内申または評定と呼ぶことが一般的)について解説してみます。
◎小学生
近隣の小学校での通知表は、教科及び項目ごとにABCもしくは◎〇△で評価しています。
前回触れたように、現在は絶対評価ということでそれぞれの比率は決まっていませんが、A(◎)が30~40%前後、B(〇)が50~60%前後、C(△)が10%前後ではないかというのが私の今までの感覚です。
また、学力面ではC(△)であっても、努力の姿勢が認められてB(〇)がつくケースも多々ありますが、反対にできるのに手を挙げない子や授業をしっかりと聞いてない子には厳しい評価になることもあります。
中学受験をする子にとっては、通知表の結果が合否に影響することはまずありませんが、私立の中堅校以上と中高一貫公立等を受験する場合は、7割以上はA(◎)が欲しいところです。
◎中学生
通知表は5段階(5~1)が普通です。
中学に入ると提出物が多くなり、これを怠ったり期限を過ぎて提出したりすると大きなマイナスポイントとなってしまいます。
通知表で特に大事なのが、3学期の成績の隣り(中3のみ2学期)にある学年評価という欄です。
実は公立高校を受験する場合、この数値(中1~中3全て)が高校に提出され合否に大きく影響します。
また私立高校の場合は、高校や受験方法等によって全く影響しないケースから大きく影響するケースまで様々です。
なお私立高校では、学年評価ではなく中3の1学期の成績を見るケースが多いです。
◎高校
高校では通知表ではなく、評定という表現をよく使います。
大学受験の際、この評定が大きく影響するかどうかは、受験校と受験方法によって大きく変わっていきます。
基本的に一般入試では、評定が低くても合否に影響はありません。
しかし、大学受験をする生徒の半数以上が評定を必要とする公募推薦、指定校推薦、AO入試になりますので、一般入試と決めている生徒以外は決して評定を疎かにすることはできません。
ちなみに評定の対象になるのは、1年・2年・3年1学期の平均値です(大学受験では2学期以降の数値は見ないのが普通です)。 小林
- 03.19.2019
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修了式が近づいてきました。
修了式(終業式)というと、真っ先に思い浮かぶのは通知表ではないでしょうか。
この通知表ですが、今から約20年ほど前に大きな変革がありました。
それは、各数値の配分(割合)があらかじめ決まっている「相対評価」から、学校判断で数値を自由に決められる「絶対評価」へと変わっていったのです。
現在の絶対評価には、公平な数値を決められる(相対評価では、優秀な生徒が多い学校では本来4の実力があっても3しかならない)という良さがある反面、教師全体が同じものさしで測れるわけではないため、実際は公平な評価にはなっていない部分もあると思います。
実際、相対評価では通知表の平均数値はほぼ27(中学校で5段階評価の場合)でしたが、絶対評価に変わってからは恐らく平均が30近くになっているはずです。
また、これは個人の感想として捉えていただきたいのですが、レベルの高い生徒の多い学校ほど評価が厳しくなっている傾向があると感じます(本来は逆であるべき)。
もちろん、どんな方法で行っても欠点はでてきますが、この先いろいろと改善していく余地はあると思います。
次回は、小中高別に通知表の持つ意味について述べてみたいと思います。 小林
- 03.18.2019
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