今回は、「媒体よって高校偏差値が違う理由」について解説していきたいと思います。なぜ「高校偏差値」(主に公立高校)なのかと言いますと、中学受験や大学受験の偏差値の場合、その多くは受検する「模試」によって偏差値が大きく変わるからです。しかし、高校受験の場合の偏差値については、多くの場合「北辰テスト」の偏差値を基準としていることが多いため、中学受験や大学受験の偏差値に比べて差が出ないと考えられます。しかし実際には、以下のような事例も多く見受けられます。
媒体①「A高校偏差値55」
媒体②「A高校偏差値57」
媒体③「A高校偏差値59」と言った感じです。
このように同じ高校でも偏差値が違う場合は、以下の理由によるところが大きいです。
ア)合格率60%ラインで偏差値を出している。
イ)合格率80%ラインで偏差値を出している。
ウ)合格者の平均偏差値を出している。
まず、(ア)と(イ)を比べてみます。この場合(イ)のラインに達する方が難しいので、当然(イ)の方が高い偏差値になります。
次に(ウ)についてですが、これは一概に(ア)や(イ)とは比べることができません。ただ、現状では「合格者の平均偏差値」をクリアしている場合は、ほぼほぼ合格できると思って間違いないでしょう(倍率が2倍近くある場合は別)。
ここまでは、主に公立高校の偏差値についてのお話でした。私立高校につきましては、埼玉県の場合「個別相談」と言って親子で高校に出向き推薦を貰う方法が一般的ですのでやや意味合いが変わってきます。
次回は、「なぜ偏差値が存在するのか」ということと「偏差値の簡単な求め方」について解説していきたいと思います。 小林